中世初期、ヨーロッパでは医学のレベルが急落しました。衛生学が事実上消滅しただけでなく、かつての知識の多くが絶え間ない戦火の中で忘れ去られてしまいました。さらにキリスト教が医学の世界でも大きな影響を与えて行きます。ペストの記事の所でも書きましたが、病気は体
2021年12月
中世のスパ
前回カトリックの教会は体を不潔なままにしておくことを奨励していましたが、実際はどうだったのでしょう。バグダッドのカリフの使者イブラヒム・イブン・ヤクブの著作の中には10世紀のスラブ式サウナについての記述がありました。Lazebnaという古いチェコ語は昔の風呂屋の事
中世ヨーロッパの衛生状況
中世は、衛生習慣がなく、体も洗わず、窓から直接汚水を流していた暗黒時代と言われることが多いですが、この言葉を信じていいのでしょうか?ボヘミア王国を中心に中世ヨーロッパの衛生観念を見ていこうと思います。まず第一に、中世は6世紀に始まり、15世紀の終わり頃に終了
チェコで一番有名な幽霊、白い貴婦人ペルヒタ
Autor: Acoma – Vlastní dílo, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=16047039「白い貴婦人」は、白い服を着て城や宮殿に現れる幽霊のことです。特定の誰かをさすわけではなく、ヨーロッパ各地に存在し、白い服を着た女性の幽霊はみんな「白い
【閲覧注意】ルドルフ二世の私生児、狂気のドン・ユリウス 02
※残酷描写が出てきます、苦手な方は回れ右してください01はこちらチェスキー・クルムロフでお気に入りの女の子、マルケータ・ピフレロヴァーを見つけたドン・ユリウス。ある日彼は恐ろしい行動に出ます。ドン・ユリウスは理由もなく、彼女をひどく殴り、ナイフで切りつけた